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1998年9月25日〜27日 幻のローストビーフ
 何となく朝からせわしいのは、今日の晩から東京週末倶楽部の久々の長谷村大騒ぎが有るから。考えてみれば6月から準備してきたな。
 午前中に洗濯物をコインランドリーに運ぶ。食事してから洗濯物を乾燥機に動かしに行く。洗濯物は多くて、7キロの洗濯機に2杯分。乾燥機は1つにまとめたが、400円入れて48分にする。予定では東京週末倶楽部の小林さんが来るまでに戻る予定が、戻ったときには小林さんのごつい車が店の前に止まっていた。
 車に乗り込んで以前から頼んでおいた梅畑にいく。畑のはしに積み上げられた丸太や枝のなかに、薪割りの台に丁度良いのがいくつか有る。しかし、丁度良いのは薪割りに使った場合で、運ぼうとするとはなはだ不都合。二人で持ってやっと持ち上がる重さ。転がして運んでやっと車に積み込んだ象の足のような切り株は、恐らく合せて100キロにもなろうかというもので、小林さんの車の後輪は、見事に沈んだ。
 見事に沈んだ小林さんの車に、更に食材をつみこみ山ほどの花火もつみこむ。
「検問に捕まったらおしまいですね」
岩渕君の言う通り、アクシデントは心配していないが、取り調べに関しては100%危険。逮捕間違え無しだな。
 小林さんを送り出してからが6時に向けての秒読み体勢。2日間不在のための準備をしつつ、週末倶楽部の準備。スーパーで買い物をして、到着したEmiさんに地図のコピーなど頼み、店を出たのが予定より20分遅れた6時50分。佐藤水産で活けホタテや刺身を買い、河野肉店でメインメニューの肉を買う。2ヶ月前から事情を話し2週間前に注文した20000円分の塊だ。予定より遅れたものの、新秋津で合流メンバーの全員が遅れてくれた。丁度半値セールになったおにぎりを買い込んで車に乗り込む。残念ながらいけなくなった木下君と合流してビールとワインの差し入れを受け、2台で国立府中インターへ。だいぶ待たせてしまった宝田君と御流すると、何と彼の車はベンツ、ちょっとした騒ぎになる。
 無事合流した3台は途中2個所の休憩で伊那に向けて走る。電話で連絡をとっていた栗山号は、いつのまにか後ろになり、神戸からのkiyoe夫妻も、ほぼ同時に伊那に着くことがわかる。諏訪あたりから時折猛烈な雨に見舞われて、予定より30分遅れて11時に伊那インターに到着。先に付いていたkiyoe夫妻と後からの栗山号も合流して5台体勢になる。道のわからない者もいるので、後ろを確認しながら長谷村に向かう。約15分前にも伊藤号が走っており、12時前に全車が南アルプス山荘に到着。今まで最大の8台なので、先着部隊が注射する場所を指示する。
 日付が変わって乾杯。最初は静かだった宴会も次第ににぎやかになり。3時過ぎまで騒いでいた。必殺kiyoeが脱ぐは抱き着くはで宴を盛り上げたのは言うまでもない。
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 10時前に目が覚めて、食事の準備を始める。パンを中心としたメニューで、にわかづくりのチーズフォンデュも入っている。フォンデュはなかなかの評判だったが、鍋の底にこびりついたチーズの掃除は大変そうだ。
 食事の終わったのが12時近くなので、昼の準備は1時開始予定にする。なぜか目が腫れ上がってしまった小林さんを伊藤さんが病院まで連れていく。毎度お馴染みの巻き割りは、土台がしっかりしているのでご機嫌。歯のなまったチェンソーには不機嫌だが。  包丁を研いで牛肉を取り出し、かぶりの部分を別にする。大きな方の固まりにクレイジーソルトをびっしりとふりかけ、ペティーナイフで回り中を突き刺す。やりすぎると細切れになってしまうし、足らないと味もしみないし中の油も抜けない。その様子を見ていた残りのメンバーも、ほとんど高遠の温泉に出かけて、Emiさんとkiyoe以外の女性軍はまた部屋に入って眠ってしまう。
 肉に2本の鉄棒を突き刺し火にかける。5年前に大成功して以来、4年前も3年前も失敗した。ここ2年ほどやっていなかったが、いくら成功の味を説明しても誰も信じてくれないので、是が非でももう一度成功させたかった。3度目の失敗は火の通りの悪さだったから、多少周りが焦げるのを覚悟で強めの火にする。油が落ち始めると、火力も強くなる。かぶりの部分をいくつかに切り分け、ホイルに包んで火に入れる。残った部分を小さく刻んで、網で塩焼きにしてみる。どうやら肉質は最高のようだ。後は火加減と時間だけ。
 2時間半後、全てのメンバーが戻ったので、細かく切った肉の塩焼きからはじめる。園後はkiyoe夫妻が持ち込んだ神戸牛で、それほど高級なものではないと言っているが、なかなかの肉でさすがは関西。ホイル焼きを火から出したら、明らかに焼きすぎだった。火力が違うとはいえすでに2時間半は越えているから、メインの肉をおろす。一同の見守る中、まっぷたつに切ると、5年前の記憶が鮮やかに蘇る。成功の予感。
 4分の1の棒状に切った肉をスライスする。ぶよぶよと表現できるほど柔らかく、研ぎたて包丁の真価が試される。5ミリほどの厚さに切って口に運ぶと、確かに5年前の幻の味だ。3度目の正直などという言葉も通用せず失敗したが、4度目にしてやっと成功。包丁で切るのを追っかけるように、周りから箸が伸びてきた、あっというまに肉は無くなる。河野肉店に感謝。2ヶ月前から調理方法を説明して最高の部分を用意してもらったが、やはり肉屋とのコミュニケーションが大切だな。長谷村はもちろんだが、別の所でもやってみよう。
 花火に出かけようと片づけてすぐ、庭で花火をはじめてしまう者がいる。徐々に爆竹などにうつったので、周りから苦情が出てはかなわないと、雨の中4台に分乗して河原に向かう。雨が激しくなったので車と車のあいだにブルーシートを張り、パラソルも使う。毎度お馴染み東京週末倶楽部の花火は、蓋を開けると量が増えている。推定で市価50000円分ぐらいもあるだろうか。最初のうちは1本づつやっているが、やがて手持ちの花火など30本ほどまとめて火をつけるようになる。猛烈な明るさだ。流星形式の打ち上げもまとめて30本。時々倒れてしまい水平うちの連発。連発花火は全部手持ちであきれたことにネズミ花火は100本まとめて火にくべ、飛び出してくるやつを楽しむ。 時々打ち上げをくべる奴がいて、はなはだ危険であるが、ここまで無茶をやってもやけどは出ないのだから、花火というのは思ったより安全なものらしい。何時間かかるのだろうと思っていた花火も何と1時間で終わってしまった。
 宿に戻って恒例のジャンケン大会。50円玉を各自20枚用意しているから、全く勝たないと20回で破産する。僕とEmiさんはどちらも第一次破産の組に入ってしまい、優勝したのはEmiさんのつれてきた真由美さんだった。だいたいこういう勝負は女が強いんだ。なぜか元気になったEmiさんをかこんで数名でジャンケンが進み、僕にも入れと言われたが、どうもグロッキー。毎度の事ながら、2度目の夜はだいぶ早寝になった。
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 7時半、Emiさんに起こされる。ご飯を炊かなくてはならない。起き出して量を指示し、消えてしまった暖炉の前の伊藤さんを起こす。彼は8時頃帰らなくてはならない。寒いので暖炉に火をつけて、僕は寝直す。2度目に起きたのは10時。今度はEmiさんがグロッキーで寝直し、残りのメンバーに手伝ってもらい、朝食を用意する。が、茶碗とお椀の数が足りないので、コップを使ってみそ汁を飲み、僕とEmiさんは後発組。
 朝食が終わってすぐに片づけ。人数が多いから分業も簡単で、掃除・洗い物など次々とはけていく。12時に全てが終わって集合写真を撮影。すぐに帰路についた。
 途中大渋滞で店に着いたのは8時頃。荷物を下ろして2階にあがると、どうも気分がおかしい。熱を計ったら38.2度。ラーメンを食べて布団に入って計り直したら38.5度。さすが病院勤めだったEmiさんで、解熱の指示を得て10時までいてもらった。Emiさんが帰った後、豪快に汗をかいて約30分。熱は37.5度に下がっていたので、すぐにEmiさんに連絡した。
「ちょっと無理のしすぎだよ。10月に入ってからセーブしな」
確かに9月後半は激動だった。これで一段落かな。どうせすぐに虫がうずいて何かやりたくなるのだろうけれど。