2000年4月20日、総合NHKに生出演しました。何で出ることになったのかというと、ブラインドタッチ講習会の講師になっているから。以下、当日使った資料の一部です。


増田式キーボード練習法ホームページ

「ブラインドタッチなんて必要ない」
と逃げまくっている人のために

 ブラインドタッチ(キーボードを見ないで入力すること、以下BT)を覚えた人は、100%すべてが、そのすばらしさと必要性を語ります。ところがBTの出来ない人の多くが、「BTが出来なくても大丈夫」だと言います。いったいこのギャップは何でしょう。出来る人間から見れば、幼稚園児が「文字を書けなくたって大丈夫だよ」と言っているような感触すら覚えます。
 他の方法をぶっちぎって、簡単にBTをマスターできる方法があります。他の方法の100倍なんて目じゃないくらい簡単です。それが増田式です。増田忠士(以前は増田忠)さんのたくさんの文献の中から、「驚異のブラインドタッチハンドブック」の前書きをHPや資料に使う許可を得ました。
 狭山インターネットクラブは、BT講習会をやったらメールの交換が活発化したそうです。この方法で60歳の私の母親もBTになりました。BTにならずにインターネットをやることは、情報発信の力を5分の1にしているようなものです。会社でBTにならない事務職がいたら首にするべきです。人件費を3分の1にできます。役所でBTを覚えずにパソコンやワープロに取り組ませることは税金をどぶに捨てているようなものです。
 山ほどの無駄を省くために、私=近藤誠は、増田式をひっさげてBTの講習会に取り組んでいきます。  近藤 誠

お尋ね者になったブラインド・タッチ

 とうとうここまで来たか、と私はうなった。日経産業新聞(1996.4.9)は、「孫社長は役員にキーボードを見ないで操作するブラインド・タッチを義務付けた。社内のテストに合格すれば三百万円のボーナスを与え、逆に期限までに合格できないと二百万円給料をカットする」と報じていた。懸賞金三百万円のウォンテッドだなぁ。
 今ご覧のハンドブックは、ビジネス・マンやウーマンを対象にしている。さぁ、みんな、ブラインド・タッチをマスターしてソフトバンク社の役員を目指そう! …違うか。
 本当に困る。上司に電子メールで状況を詳しく報告し判断を仰ぐと、返事が一行に満たない数語だったりする。自宅じゃないんだから、「めし、風呂、寝る」スタイルを会社に持ち込まないように。言いたいこと、もっとあるだろう。
 ひどいのに(失礼!)なると内線電話がかかってきて呼ばれたりする。何のためにPCネットやグループウェアを導入したんだろう。そういう上司に限って、「インターネット」、「CALS」、「グループウェア」、「電子メール」、「情報共有」、「BPR」なんて単語を乱発してるよ、外で。自由にタイピングできないと情報発信が思い通りにならないのに。
 では、若者は安心か。若いというだけで、ブラインド・タッチができると思われたり、男だというだけでパソコンが使えて当たり前だと思われているけど、実態はそんなものじゃない。困るよね。
 月刊誌『プレジデント』(1995.12)は「実のところ、パソコン練達の士が集まる富士通社内でさえ、タッチタイピングをできる人は10人に一人程度しかいないのだ」と書いていた。あれっ、親指シフトで社員全員がブラインド・タッチじゃないの。
 それでいいのか。『週刊ダイヤモンド』(1995.3.23)ではマイクロソフト社のコメントで「安心してください。ビル・ゲイツもブラインドタッチはできません」ときた。安心ってどういう意味だ。そうか、次のWindowsに音声入力機能を盛り込んで売るつもりかも。
 月刊誌『日経情報ストラテジー』(1995.8)の中に「うちの東京代表は堀紘一という人間がやっていますが、彼は残念ながらキーボードを全然叩けなかった。しかし社員が電子メールを送るとボイスメールで返事を出すんです。これである程度のコミュニケーションはとれるんですが、そのうちどうも効率が悪いということで、キーボードを叩くようになり、最近ではかなり自分で打てるようになってきました」との発言があった。打つんじゃなくてキーボードを叩きそうな位に顔の恐いボストンコンサルティンググループの堀社長だが、偉いなぁ。正しい判断、正しい態度です。
 しかし、どうしてここまでブラインド・タッチをみんな敬遠するのだろう。私はマウスのダブルクリックをマスターするよりブラインド・タッチ、長い単語だからBTと略しますが、こっちの方が簡単だと思う。
 何故、BTは大変だという雰囲気に日本全国が、いや、世界全体が包まれているのか。まぁ、直感的に大変だと思えるのは確か。決心して練習しても、うん、大変だった。実は私も中学生時代に毎日二時間一ヶ月練習してもBTになれなかった経験がある。
 ところが、十年ほど前に、ベテランのタイピストに打ってもらった原稿をチェックしていて、何でこんなタイプ・ミスが出るんだろうと不思議に思い、ちょっと追っかけてみた。当時、私はKJ法という定性的な分析法をマスターしていたので、そいつでミス・タイプの発生原因を探ってみた。
 なるほど、弱い左手で打つべき所を右手がしゃしゃり出てるのか。そうか、要素が似てると混乱するのか。あれっ、人間は暗黙の内に順番を強く記憶してるなぁ、などなど。
 それなら、タイピングの練習法はこうすればいいんだ、と考え、最初に作った英文タイプの練習シークエンスをカミさんで実験をしてみた。1時間15分で BTになった。この差は凄い。同じ英文タイプでかつて私は毎日二時間一ヶ月練習してもBTになれなかった。
 その私がBTになれなかった練習方法は今でも主流のオーソドックスな方法だ。今から思うと、この方法はわざと人間に混乱を与えているので、私がBTになれなくて当然だったのだ。ナーンダ。でも、同じ過ちを皆さんにさせたくない。
 それからこの増田式BT練習原理でカセット・テープ教材、パソコン・ソフト教材、通信教育のテキスト、十数冊の市販本、CD-ROMコンテンツを作った。私が認識してるだけで既に30万人以上の人をBTにした。
 増田式を採用したパソコン教室の報告によると、99%の確率で一定期間にBT はおろか手書き速度以上に導いている。残った1%の人も少し期間を延ばしてマスターさせた。その効果は十分に証明されている。インストラクタがいれば 100%BTになれる訳だ。
 その効果はテキストによる自習でも変わらない。ちょっと練習を始めると、すぐに「これならできる」と実感できるのが増田式BT練習法の一大特長だから、延々と我慢する必要はない。世界一、簡単で確実な方法、と言える。
 ソフトバンクの役員さん達の家庭教師、引き受けます。ちょっと高いけど。通訳をつけてくれたらビル・ゲイツだってBTにしてあげる。かなり高いけど。堀さんはもういいか、恐いから。
 BTになったら凄いよ。ノートパソコンやサブノートパソコンを抱えて会議に出席しよう。二本指だったら打てないよね、恥ずかしくて。十本指のBTなら、衆人環視の中でパソコンを使える。ちょっと想像してみよう、自分の姿を。
 まだまだBTは「かっこいい」と言われるテクニックだ。通勤電車で座れたら、ちょっとやってみよう、このハンドブックで。目の前にパソコンやキーボードがない、バーチャルな練習でマスターできた人もいたから。努力感少なく、短期間で確実にBTになれる増田式練習法を本書で実感して欲しい。
 1996年初夏 著者 増田 忠